米国における関節炎患者は推定で5000万人。関節炎は、関節の炎症をともなう疾病の総称で変形性関節炎、関節リウマチ炎など100以上の病名があります。

最も代表的な変形性関節炎の主因は加齢、肥満、繰り返しの動きによる関節への負担で、65才以上の50%の人が、なんらかの関節炎をわずらっています。

関節炎になると圧痛、こわばり、可動域制限などの症状が出ますが、痛いからといって動かさないでいると、可動域はますます狭まってしまいます。ヨガができることは関節の痛みの緩和、可動域を広げる、バランス感覚の促進、病状進行の遅延、病気からくるストレスの解消などです。

関節炎の人のためにヨガを合わせる必要があります。たとえば、太陽礼拝でも床に横になってから立ち上がるのが困難な人もいますので、そのような人のためには、椅子を利用します。

手首に負担がかからないように下向きの犬のポーズでは、前腕をヨガブロックに乗せ、膝をつく場所にはヨガブランケットを置いておきます。膝はゆるめ、かかとをサポートする三角のブロックがあるといいでしょう。 

翻訳 by ホーバン由美子

<参照:英文>
Steffany Moonaz, Available from: Yoga for Arthritis