アメリカで学んだヨガセラピーを日本に広めたい
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ヨガで体を痛める原因と痛めやすい場所とポーズ
ヨガセラピーの認知度と普及率が高い国々
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腰を痛めず前屈を深める
毎日「同じ時間に」運動することの健康効果
可動域と柔軟性とヨガ
信濃の森は星が輝きを増す季節
ポジティブ・サイコロジー(肯定的心理学)とは
当サイトは(社)日本ヨガメディカル協会が運営するヨガセラピーに関する情報サイトです。ヨガセラピー認定専用サイトも御覧ください。(免責事項

医療・看護・介護・支援職でヨガを活かしたい

― 病気や痛みを抱える人に、ヨガでできる支援を学びたいあなたへ ―

私がこれまで出会ってきた医療・福祉職の受講生の方々には、共通する思いがありました。

  • 病気や治療のつらさを抱える人に、薬以外の選択肢もそっと渡してあげたい
  • ベッドサイドでできる、やさしい呼吸法やリラクセーションを自信を持って提供したい
  • 自分自身のストレスや燃え尽きの手前で、「自分をケアする方法」をちゃんと身につけたい
  • 長くこの仕事を続けるためにも、心と体をすり減らしすぎない働き方を見つけたい

ヨガセラピーを学ぶことは、患者さん・利用者さんのためだけでなく、ケアする側である“あなた自身”を守ることにもつながります。

※このページは、一般社団法人 日本ヨガメディカル協会が監修するヨガセラピー情報サイト「Yogatherapy(yogatherapy.co.jp)」内のご案内です。正式な講座情報・日程・お申し込みは、協会オフィシャルサイト(https://yoga-medical.org/)をご確認ください。

日本ヨガメディカル協会のヨガセラピーの特徴

1.医療・福祉の現場で使える「支援としてのヨガ」

  • 病棟・外来・訪問・施設などの現場で
    「その方の状態に合わせて、今できる範囲で」行えるヨガセラピーを重視しています。
  • ベッドサイドや椅子のままでも行える、呼吸・ポジショニング・やさしい動き・イメージングなどを組み合わせます。

94歳、毎日笑顔! ― 訪問看護とメディカルヨガがつないだ4年の奇跡」は、訪問看護師さんが認定修了時にまとめた事例レポートです。現場でのかかわりの積み重ねから、医療と介護の現場でヨガセラピーがどのように人を支え得るのか、その具体的な姿を感じていただけることでしょう。

2.エビデンスと安全性を大切に

  • 海外のヨガセラピー研究やガイドラインを参照しながら、禁忌・リスク・注意点を学びます。「してはいけないこと」が分かるからこそ、安心して「できること」を選べるようになっていきます。

3.「自立支援」の視点

  • 高齢化社会・長期慢性疾患社会の中で、「やってあげるケア」だけでなく、「自分でできることを増やしていくケア」がますます重要です。
  • ヨガセラピーは、患者さん・利用者さんが“自分の体と心に気づき、自分でととのえる”力を取り戻していくための支援でもあります。

病気や痛みを抱える方にヨガセラピーを提供するには、

  • からだの構造(解剖学)
  • 呼吸と自律神経の仕組み
  • 病気や治療の影響
  • 心理・トラウマ・ストレス
  • 安全性とリスク管理

など、多面的な理解と、長期的な学びの積み重ねが必要となります。

もちろん、「まずは1講座から」でも構いません。でも、その先にはいつでも 「認定まで続けて学べる道が開かれている」 ことを、ここでお伝えしておきたいと思います。

日本ヨガメディカル協会の学びの4つのテーマ

テーマ1:ヨガセラピーの原点を学ぶ

― ヨガセラピーの「安全」と「信頼」の土台づくり ―

医療・介護の現場でヨガを取り入れるには、「優しいポーズを知っている」だけでなく、倫理観と安全性への理解が欠かせません。ヨガセラピーの概念と倫理、自律神経への働きかけの仕組みを学び、ケアする人・される人の両方が安心できる関わりの土台を育てます。

講座:

  • ヨガセラピー入門講座~優しいポーズを教える力をつける~
    ヨガセラピーの概念、倫理、禁忌を独自のテキストとポーズカードを使用し、座学と実技で学びます。ロールプレイあり。
  • ポリヴェーガル理論~自律神経のトリセツ
    近年、最も注目されている自律神経に関する新たな理論を通して、なぜヨガが自律神経をととのえ、心の安らぎへと導くツールとなるのかを学びます。また、ポリヴェーガル理論に基づいた自律神経をととのえるためのヨガの方法やポーズについても学んでいきます。
  • ヨガセラピストとしての倫理
    ヨガセラピストとしての在り方、倫理について座学で学びます。

テーマ2:体を知り心とつながる

― からだの理解を、ケアとリハの現場に活かす ―

痛み・拘縮・フレイル・転倒リスク…。日々向き合っている「からだの課題」に、ヨガセラピーという新しい視点を加えていくテーマです。機能解剖学と筋膜の最新知見をもとに、「立つ・歩く・座る」といった日常動作に寄り添いながら、現場で使える安全なヨガの調整法を身につけます。

講座

  • ヨガセラピーに活かす解剖学1~基礎知識と人生100年を見据えた「立つ」「歩く」「座る~」
    機能解剖学の基礎知識と、力学を踏まえた効率の良い体の使い方、考察する視野を学びます。座学と実技。
  • ヨガセラピーに活かす解剖学2~筋膜×ヨガ~
    筋膜の最新知見をもとに、姿勢・運動・感覚・自律神経との関係を学び、ヨガを通しての筋膜への効果的なアプローチについて理解を深めます。
  • ヨガセラピーに活かすリストラティブヨガ入門
    リストラティブヨガとは何か、休息の時間がもたらす意義、回復のメカニズムなどについて、理論的な整理を行った上で、現場ですぐに活用できるように身近にある枕やバスタオルを利用して、心身の緊張を緩め、安心感をもたらす方法を実技を通して学びます。

    終末期の患者さんに対してリストラティブヨガで習ったことを応用して病院にある毛布を使って、できるだけ楽な姿勢をつくって差し上げたという看護師さんの事例レポートがありました。リストラティブヨガの大きな特徴の1つは、プロップス(ボルスター、ブランケット、ブロック等)で身体を“支えて”重力の負担を減らし、筋活動を最小限にして休ませることですので、素晴しい応用だと感銘を受けた事例レポートでした。
  • シニアヨガ指導者養成講座
    シニアをはじめ、あらゆる方の身体の状態に合わせて、ヨガのポーズを安全に調整・軽減する方法や安全かつ効果的なクラス構成を学び、実践的な指導力を養います。

テーマ4:マインドフルネスを育む

― 不安・ストレスと向き合うための「心の土台」を学ぶ ―

病気や障がいを抱える方の多くは、身体の不調だけでなく、不安・抑うつ・イライラなど、心の揺れとも向き合っています。本テーマでは、マインドフルネスや森田療法など、エビデンスに基づいた心のケアの方法を学び、「からだ」と「こころ」をつなぐヨガセラピーのあり方を深めていきます。

マインドフルネスは、マサチューセッツ大学(UMass)のジョン・カバットジン氏が、禅の瞑想に着想を得て宗教色を排し、入院患者の疼痛緩和などに活用したことから発展しました。MBSRプログラムではマインドフルネスヨガも重要な要素の一つであり、ヨガセラピストとして学んでおきたい分野です。

  • 川野泰周先生のマインドフルネス講座(禅✕医療)
    マインドフルネスに関する最新のエビデンスと、心理学や仏教、禅から見た考察を座学で学びます。簡単な瞑想実技あり。
  • 森田療法を共に学ぼう~感情の法則を知れば心が楽になる~
    森田療法は、不安や抑うつ、慢性的な痛みや体調不良など、「症状をなくそうとするほど苦しくなる」状態に対して、感情の自然な動きを理解し、行動の方向づけを整えることで回復を促す、日本発の精神療法です。ヨガセラピーの現場でも、参加者は身体症状だけでなく、不安・イライラ・落ち込みといった心の揺れを抱えていることが少なくありません。森田療法の視点を学ぶことで、感情を無理に抑えたり消したりするのではなく、「感情は自然に湧き、変化していくもの」として扱いながら、今できる行動へ戻る関わり方が身につきます。その結果、ヨガやマインドフルネスと組み合わせて、クラス中の声かけ(言葉がけ)、不安が強い方への安全なガイド、日常に落とし込むセルフケアの提案がより実践的になります。
  • マインドフルネス・ヨガセラピー(MYT)プログラム指導法入門講座
    心身の不調を抱えた方向けに特化し、マインドフルネスを応用したYMSJ独自のヨガセラピープログラムを体験し、その全容について学びます。座学と実技。

テーマ4:統合・実践・認定へ

― チーム医療の中で「ヨガセラピスト」として機能するために ―

医療・介護の現場でヨガセラピーを生かすには、技術だけでなく、「伝え方」「関係づくり」「制度の理解」が欠かせません。このテーマでは、対話スキルと医療業界の基礎知識を学び、ヨガセラピストとして現場のチームとしなやかにつながる力を育てます。

講座:

  • つながる心を育むコミュニケーション講座
    医療・介護・教育・対人支援などの現場で活用が広がっている、共感を土台にした2つの対話手法「非暴力コミュニケーション(NVC)」と「ユマニチュード」を学びます。本講座は、単に“話し方”を学ぶのではなく、忙しく緊張が高まりやすい現場で、相手の不安・怒り・拒否などの反応の背景にあるニーズを理解し、対立を減らしながら協力関係を築くための実践的なスキルを身につけることを目的としています。日々のケアやチーム医療・介護の質を高める土台になりうるでしょう。
  • 医療業界の基礎知識~医療機関と共に歩むために~
    医療機関にヨガセラピーを取り入れてもらおうとする際に、心得ておきたい交渉術や基礎知識を学びます。

よくあるご質問(医療・福祉職の方から)

Q.ヨガ経験がほとんどなくても大丈夫ですか?
A.はい、大丈夫です。
 当協会の講座には、ヨガ未経験の医療・福祉職の方も多く参加されています。 ヨガの専門家になる前に、まずは「現場で使える・自分をケアできる」ことを重視してカリキュラムを組んでいます。

Q.忙しくて、認定まで続けられるか不安です。
A.認定は「今すぐではない」ゴールとして置いておき、最初は 1講座ずつ、無理のないペースで 学ばれる方がほとんどです。それでも、長期的に見れば認定まで進んでいけるよう、必要な講座やステップはオフィシャルサイトとともに分かりやすくご案内しています。

Q.職場でヨガセラピーを導入できるか分かりません。
A.すぐに「院内クラス」を立ち上げる必要はありません。まずは、患者さんとの会話の中での呼吸の提案や、同僚と行う セルフケアのミニワークなど、「とても小さな一歩」から始めていくことが多いです。導入事例や注意点も、講座や事例紹介を通してお伝えしていきます。

「いつか、病気や痛みを抱える人に、安心してヨガセラピーを届けられる自分になりたい」

そう感じるなら、すでに認定への道のりは始まっています。

※具体的な講座名・日程・受講条件・認定要件については、必ず協会オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

医療・看護・介護・支援職の方におすすめの講座一覧・認定までの流れを見る
(※ここを yoga-medical.org 内の「医療者向け案内」や「認定プログラム」ページへのリンクに)

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