この記事の要約】朝の光を浴びる、ゆっくり湯船に浸かる、軽く体を動かす、呼吸を整える、好きな音楽を聴く——「自律神経をととのえる」ためにできることは色々あります。けれどもポリヴェーガル理論(PVT)がまず大切にするのは、方法よりも先に、体が“安全”を感じているかどうかです。安心の感覚こそが、神経系を整える出発点になります。

ポリヴェーガル理論(PVT)では、私たちの神経系(特に自律神経)はストレスや人との関わりの中で、主に3つの状態を行き来すると考えます。

〇 安心して人とつながれる状態。
〇 危険を感じて身構え、闘う・逃げる準備をする状態(緊張や警戒)。
〇 あまりに強いストレスを受けたときに、力が抜けたり頭が真っ白になったりする「シャットダウン(不動化)」の状態です。

この記事では、アメリカの神経生理学者スティーヴン・ポージェス博士が提唱したポリヴェーガル理論を、日常の感覚と結びつけながらわかりやすく紹介します。

ポリヴェーガル理論は、私たちの行動や人との関わり方が、自律神経の状態によって大きく変化することに注目した理論です。たとえば、安全を感じて人とつながる、危険を感じて身構えたり闘ったり逃げたりする、あるいは圧倒的な脅威の中で動けなくなる――こうした反応を、人類が進化の過程で発達させてきた生存のための適応的な反応として捉えます。

私たちの神経系には、意識よりも先に、周囲や身体内部の『安全・危険・生命の脅威』を絶えずチェックする仕組みが備わっています。PVTではこれをニューロセプション(神経受容)と呼びます。いわば、体に備わった安全監視システムです。

ポリヴェーガル理論は、医学、心理学、トラウマケアなど幅広い領域で参照され、私たちのストレス反応や、人との関わり方を理解するための枠組みとして活用されています。

この考え方を知ることで、たとえば――人間関係でいつも緊張してしまう、相手の反応が読めずに落ち着けない、理由がはっきりしない疲れや不安感が続く、といったことに説明がつくかもしれません。

具体的な例を挙げてみましょう。家庭や職場に、機嫌が急に変わったり、威圧的な言い方をしたりする人がいるとします。その人の一言や目線、ため息ひとつで、体が縮こまったり、喉が締まったり、どきっとしたり、声がかすれてしまったり、呼吸が浅くなったりします。さらに、相手がその場からいなくなっても、その感覚を引きずってしまうことがあります。

ポリヴェーガル理論では、このような反応は「気の弱さ」や「心の持ちよう」で起こっているのではなく、神経系が危険を見積もって自動的に防衛モードへ切り替わった反応だと捉えます。相手の目や声の圧、間合い、気分の予測不能さに対して、神経系が無意識に「安全が確認できない」と判断すると(神経受容/neuroception)、交感神経が立ち上がり、心拍・筋緊張・警戒が上がります。その感覚を「引きずる」のも、根に持つ性格だからでも“気分”を引きずっているのでもなく、神経系がまだ安全だと感じ切れていないためだとPVTでは捉えます。

ポリヴェーガル理論の核となるのは、次の考え方です。

「人は心身ともに安全であると感じられて初めて、安らぐことのできる社会交流ができる。」「安全を求めることこそが、私たちが成功裏に人生を生きて行くための土台である。」(『ポリヴェーガル理論入門』より)

ポリヴェーガル理論とヨガ

2021年にアメリカで開催されたヨガセラピー・シンポジウムでの、ポージェス博士の基調講演「ポリヴェーガル理論のレンズを通してみたヨガ:古来の智慧が現代の神経科学と出会う」から得た情報や、ポージェス博士が創設したPolyvagal Instituteの認定プログラムで学んだ内容も織り交ぜていきます。まずは全体像をざっくりとお伝えします(詳しい説明はこの後のセクションで行います)。

従来、自律神経は2種類(交感神経と副交感神経)と説明されてきました。これに対してポージェス博士は、ポリヴェーガル理論の中で次のような考え方を提唱しました。副交感系(とくに迷走神経)には、働きの異なる2つの経路がある(腹側迷走系/背側迷走系)というものです。

▶背側神経:進化のごく初期段階(原始的な脊柱類、爬虫類、両生類)で発達した神経で、絶体絶命の状況下で生命を守るために働く、究極の省エネモード。その結果として、シャットダウン状態(脱力状態・仮死状態)になります。

▶腹側神経:進化の最後の過程(哺乳類)で発達したとされ、人の表情や声のトーン(韻律)を読んで、安全で安心の手がかりを受け取れたときに働きやすくなります。その結果として、人と健やかにつながり、くつろぎや安心感のある関係を築きやすくなります。

ポージェス博士は「ポリヴェーガル理論」とは「人が社会的スピーシーズ(種)として進化した軌跡を物語るもの」だと言っています。

それでは、ここからもう少し詳しく説明していきます。

交感神経と副交感神経(従来)

従来の考え方では、自律神経は交感神経(ストレス系・緊張系)と副交感神経(癒し系・まったり系)の二つに大別され、人は毎日、緊張とまったりの間をシーソーのように行き来しながらバランスを取って生活している、と説明されてきました。

たとえば、ある一日を例にしてみましょう。朝起きて身支度をし、通勤や仕事の準備をしている間は、交感神経(ストレス系)がオンになりがちです。もし「大事なプレゼンの日なのに、うわ〜寝過ごした!」となれば、心臓がドキドキして冷や汗が出るなど、交感神経はマックス状態になります。

なんとか間に合って出社し、午前のタスクを乗り切る。お昼休みに、お気に入りのカフェでコーヒーを飲んでひと息つく——すると、副交感神経(まったり系)のスイッチが入りやすくなります。そして午後の会議や締め切りに向けて「よし、やるか」と、また交感神経がオンになる……という具合です。(交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキの役目として説明されることもあります。)

交感神経(闘争か逃走か/Fight or Flight)

太古の昔、私たちの祖先が狩りをしたり木の実を採ったりして暮らし、猛獣に襲われる危険が身近だった頃、危険をすばやく察知して交感神経の“アクセル”を踏み、身を守る・戦う・逃げるといった行動に速やかに移ることは、必要不可欠な生存戦略でした。

現代では、狼やトラに襲われるような環境ではありませんし、いまの日本は幸い戦火の中にもありません。それでも、電車に乗り遅れそうになって焦っているとき、大勢の前でプレゼンをするとき、怖い上司と一緒にいるとき、また激しい運動をしたり何かに気合を入れて取り組んでいるときには、交感神経のアクセルが踏まれ、鼓動や呼吸が速くなったり汗が出たりします。こうした反応は、太古の祖先たちと変わりません。

ストレッサー(ストレスの原因)は違っても、交感神経の反応そのものは同じです。ただし現代社会のストレッサーはより複雑で、交感神経が優位な状態が長く続きやすいと言われています。ストレスが慢性化して“アクセルを踏みっぱなし”の状態になると、休息モードに切り替わりにくくなり、心身の不調が出やすくなります。たとえば、不眠、気分の落ち込み、不安感、動悸・息切れ、イライラ、過呼吸、胃腸の不調(下痢・便秘)などです。

副交感神経(休息と消化/Rest &Digest)

反対に、安全で安心できる環境で「のんびりできる」「ほっとする」「癒される」と感じているときや、人間関係でも「この人と一緒にいると安心するな」と感じているときは、副交感神経が優位になりやすい状態です。

副交感神経は、心身を落ち着かせる働きに加えて、消化・吸収、睡眠、回復など、休息、生殖機能に関わる働きを担っています(※いわゆる「休息と消化/Rest & Digest」)。そのため、ストレスが続いて自律神経のバランスが乱れ交感神経が優位な状態が長引くと、休息モードに切り替わりにくくなり、眠りにくくなったり、胃腸の調子が乱れたりすることがあります。

ここまでは、従来の自律神経の説明でもよく知られている内容です。

ポリヴェーガル理論

ポージェス博士は、副交感系に属する迷走神経には、働きの異なる「腹側迷走系」と「背側迷走系」という2つの経路があることに注目しました。さらに、この2つは進化の異なる段階で発達し、それぞれ異なる役割を担う——という考え方を提唱し、これをポリヴェーガル理論と名付けました。

Polyvagalの「poly-」は英語で「多い・複数の」という意味です。「vagal」は迷走神経(vagus nerve)に由来し、vagusはラテン語で「さまよう」を意味する語から来ています。

迷走神経に複数の経路があること、また迷走神経が胸やお腹など広い範囲に、迷走するように枝を伸ばして走っていることから、このような名前がついたとされています。日本語では「多重迷走神経理論」などと訳されることもあります。

ポリヴェーガル理論自律神経図

腹側(ふくそく)迷走神経

ポリヴェーガル理論では、腹側迷走は「進化的に新しい、哺乳類で発達した迷走神経経路」と説明されます。主に横隔膜より上の領域に関わり、心臓や肺の働きを調節します。また、顔の表情や声、嚥下、聴覚といった対人コミュニケーションに関わる働きとも協調して働く「社会交流システム」と捉えます。

私たちは相手の表情や声のトーン(韻律)などから「安全の手がかり」を受け取ると、体は防衛反応を解除し安心モードへ切り替わりやすくなります。その結果として、副交感系が働きやすくなり、心拍は落ち着き、呼吸も穏やかになり、人とつながりやすい状態が生まれます。ポージェス博士は、この対人交流に関わる仕組みを社会交流システム(Social Engagement System)と名付けました。

ニューロセプション

腹側迷走系・交感神経優位・背側迷走系——これら3つの反応(状態)を切り替える前提として、私たちの体は外部環境の「安全/危険」を、意識より先に自動的にチェックしています。ポリヴェーガル理論では、この“無意識の安全チェック”をニューロセプションと呼びます。

ここでイメージしやすいように、『風の谷のナウシカ』でたとえてみましょう。

『風の谷のナウシカ』

腐海に住む王蟲(オウム)は、ダンゴムシのような巨大生物で、14個の目をもち、高い知性と深い精神性を備えた存在として描かれています。人間が破壊や争いを繰り返すことに怒り、目を真っ赤にして大群で人間の居住地に襲いかかろうとします。けれどもナウシカが身を差し出すと、王蟲は触覚でナウシカを包み込み、その触覚を介したコミュニケーションによって、ナウシカが危険ではない存在だと理解し、怒りを鎮めていきます。

この「相手が安全かどうかを、言葉より先に感じ取って反応が切り替わる」という流れが、ニューロセプションのイメージです。たとえて言えば第六感のようなものですが、PVTでは神経系による無意識の評価過程として説明されます。

さらに、ニューロセプションで無意識に検知した情報が意識に上ってくる感覚として、インターセプション(Interoception/内受容感覚。内臓を含む身体内部の感覚)というものがあります。まずニューロセプションが、無意識に「安全か、危険か」を察知します。それに応じて自律神経の状態が変わり、心臓がドキドキする、呼吸が浅くなる、お腹がきゅっとする、といった身体内部の変化が起こります。こうした内臓感覚を含む身体内部の情報が脳へ伝えられ、「胸がざわざわする」「お腹が重い」など、自分の体の状態として意識に上ってきます。これがインターセプション(内受容感覚)です。

背側(はいそく)迷走神経

交感神経(闘う・逃げる)よりもさらに進化をさかのぼった、ごく初期段階に発達したとされる反応がシャットダウン(不動化)です。戦うことも逃げることもできない絶体絶命の状況に置かれたとき、生命を守る最後の手段としてエネルギーの消耗を最小限に抑えるために、体が動きを止めたり、力が抜けたり、反応が鈍くなったりします。気が遠くなる、ぼうっとする、感覚が麻痺したようになる——といった形で現れることもあります。

イメージとしては、スマホの電池残量がごくわずかになったときに、不要なアプリがオフになって省エネモードに切り替わるようなものです。

「死んだふり」は、相手に「腐っているかもしれないから、食べるのはやめておこう」と思わせる行動だとも言われています。たとえばオポッサムは、死んだふりに加えて、肛門付近の分泌腺から強烈なにおい(死臭のような臭い)を出すことで、捕食者を遠ざけることがあるそうです。

オポッサムの死んだふり
人間にも起こる「動けない」反応

たとえばホラー映画や怪談で、怖いものを見た人が「本当はすぐ逃げなければならない」のに、腰を抜かしたように動けなくなってしまう場面があります。人間関係や仕事などで限界が重なり、もう無理だと感じて、何もする気が起きなくなったり、外との関わりを避けたくなったりすることもあります。

ポリヴェーガル理論の視点では、こうした状態は「心の弱さ」ではなく、圧倒的な脅威や負荷の中で命を守るために起こる、神経生理学的な反応として捉えます。

The Vapors! Swooning, Fainting Women in Film – Outspoken and Freckled

また、暴力や恐怖を伴う出来事に遭った女性に対して、「なぜ抵抗しなかったのか?」という問いが投げかけられることがあります。しかし、万策尽きて「命の危険」を強く感じたとき、体が不動化状態となり、抵抗したくても力が抜けて動けなくなることがあります。ポリヴェーガル理論は、これを「最後の防御反応の一つ」として説明します。

このことを知ることで、「なぜ抵抗できなかったのか」と自分自身まで責めてしまう苦しさが和らぐ人もいます。トラウマを扱う臨床心理学や精神医学などでも、ポリヴェーガル理論の枠組みは重要な視点として参照され、臨床応用も含めて注目されています。

(2022年9月加筆)最近、アメリカの心理療法士とポージェス博士の対談ポッドキャストを聴いていて、特筆すべき点が一つありました。ポージェス博士いわく、多くの人が「不動化」状態の反応について、同じ思い込みをしているそうです。

背側迷走神経が活性化したときの反応は、フリーズ(日本語では「凍りつき」と訳されることが多いようです)ではなく、力が抜けてヘナヘナと倒れ込むようなシャットダウン状態だということです。以下の動画を見ていただくと、その状態がわかります(絶叫マシーンに乗って恐怖のあまり気絶している状態に注目してください)。このような状態になる利点は、死の恐怖や痛みを軽減できることだと言われています。

一方のフリーズ状態は、背側迷走神経と交感神経の両方が働いている状態です。危険が迫っていて逃げたい(可動化したい)という衝動はあり、体は極度の緊張状態にあるけれども、何らかの事情で動いて逃げることができないときに起こる状態だそうです。

たとえば、夜の道路を渡っていた猫が走ってくる車のヘッドライトに気づいて一瞬固まっている状態。歯医者が死ぬほど怖くて治療台の上で固まっている状態。閉所恐怖症の人がMRIに入ったときの状態(ポージェス博士自身が経験したことだそうです)。女性が襲われて逃げたい、抵抗したいのに、逃げることができない状態。これらがフリーズの例です。背側迷走系が優位になる不動化は、筋緊張を高めて固まる「freeze」とは区別され、力が抜ける、反応性が低下する、へなへなと崩れ落ちる、失神に至る、といったシャットダウン方向の反応として説明されます。

恐怖で失神した状態がわかる動画です。OH MY GOD!と恐怖で固まった後、気絶し完全に脱力しているのがわかります。

PVTが捉える3つの基本的な自律神経状態

ポリヴェーガル理論:3つの状態の図

私たちは人間関係において常に、王蟲の触手のようにニューロセプションを無意識下で働かせ、人の表情や声のトーンを読んだりしながら、安全の手がかりを探しています(特にハグやキスの習慣がない日本人は、この機能が社会生活を営むうえで特に重要視されている気がします)。

そこから得た手がかりをもとに、自律神経は三種類のメッセージを脳に伝え、体の反応として現れます。

状態体に起こりやすいこと心の感じ・考え方の傾向
🟢安心してつながれる呼吸が深く穏やか/表情がやわらぐ/声が出やすい/体がほどよくゆるむ人と関わりやすい/余裕がある/柔軟に考えやすい
🟡警戒して身構える呼吸が浅く速い/心拍が上がる/筋肉に力が入る/消化器系不調焦り・緊張/注意が外に向く
🔴シャットダウン(不動化)体が重い・力が入らない/動きが鈍い/呼吸が止まりがち・浅い/無表情/声が出にくいぼんやりする/切り離された感じ/あきらめ・無力感が出やすい
進化を逆行する自律神経反応

こうした手がかりの強さに応じて、自律神経は、安全が確保されているときには社会交流系、危険が高まると可動化、さらに生命の脅威が高まると不動化へと、進化を逆行するように古い防衛反応を動員していきます。ただし、実際の反応が必ずこの順番をたどるわけではなく、スイッチのオン・オフのように明確に切り替わるわけでもありません。状態が混ざったり揺れたりすることもあれば、強烈な刺激によって一気にcollapse(崩れ落ちる)方向へ向かう人もいます。

まとめ:従来の自律神経の説明は、交感神経と副交感神経が拮抗する「二分法」で語られることが多いのに対して、ポリヴェーガル理論では、副交感神経(迷走神経)を腹側迷走(社会交流)と背側迷走(不動化に関わる回路)に分けて捉え、そこに交感神経(動員)を加えた階層的な3つの回路として理解しようとします。

Reading facial expressions: The art of deciphering body language | CIO

(私が20年以上前に翻訳したアメリカの911に関する記事「最悪の事態から生還する方法」の研究は、正にポリヴェーガル理論を裏付けていると思いますので、参考にしてみてください。)

ポリヴェーガル理論の視点から見た明智光秀の気持ち

閑話休題、箸休めです。ここで少し話がそれますが、織田信長と明智光秀を例にポリヴェーガル理論を説明してみます。織田信長は気分にむらがあり、激しやすい性格。一方の光秀は、非常に気遣いができ、空気を読みすぎるほどの人でした。光秀は信長のもとで、いつ地雷を踏んで逆鱗に触れるかわからないという極度の緊張状態に、常に置かれていたと言われています。特に、ふと漏らした一言が原因で、欄干に血が出るほど頭を打ち付けられたと伝えられる出来事からは……。

明智光秀と織田信長】二人の出会いと関係性とは? | 歴人マガジン

時は戦国の世、まさに生きるか死ぬかです。光秀は戦国武将の長として、お家と家来たちを守るために、逃げるわけにも(交感神経)、引きこもるわけにも(背側迷走神経)いきませんでした。主君の信長は腹を割って話せばわかる(腹側迷走神経・社会交流系)ような相手ではなく、追い詰められた光秀は闘争(交感神経)を選ぶしかなかった……と、ポリヴェーガル理論から妄想してみました。

これは、現代の会社や家庭などの人間関係にも当てはめて考えられると思います。PVTによれば、人は対人関係において常に周囲の表情や声、態度から「ここは安全かどうか」を常に感じ取っています。

特に、上の立場にいる人が怒りや威圧、予測できない態度など「恐怖」を使って人を支配している場合、周囲の人は常に身構え、不安や緊張の強い状態に置かれます。

ポリヴェーガル理論の視点では、そのような環境では警戒や防衛反応が続きやすく、他の人と安心してつながり、意見を交わし、助け合うことも難しくなります。

この記事の最初のイントロで書いた文章を覚えていますか?

「人は心身ともに安全であると感じられて初めて、安らぐことのできる社会交流ができる。」「安全を求めることこそが、私たちが成功裏に人生を生きて行くための土台である。」(『ポリヴェーガル理論入門』より)

ポリヴェーガル理論で見直す人間関係

人間関係

その人と一緒にいて安らげるか?

ポージェス博士は、自身の子どもたちへの恋愛関係のアドバイスとして「Do you feel comfortable with that person?(その人と一緒にいて、くつろげる・安らげる?)」と聞くそうです。健全な人間関係や絆を築くには、「安全」と感じることが何よりも大切だから、と博士は言っています。また、「常にストレスにさらされている状態にあるとき、人は他人と交わることはできず、他人を助けることもできず、他人に助けてもらうこともできない」とも述べています(2021年SYTAR基調講演より)。人間関係で安全だと感じた場合は、絆ホルモン、ラブホルモン、そっと抱きしめたいホルモンとも言われるオキシトシンも分泌されます。もちろんこれは男女の関係に限らず、親子関係や、人間と動物の関係であっても同じです。

Beautiful Mother Snuggling With Her Naked Newborn Baby by Lea Csontos

ポージェス博士がヨガ押しの理由

ポージェス博士は、国際ヨガセラピスト協会(IAYT)での基調講演で、次のように語っています。

「ポリヴェーガル理論は、ヨガという古来の智慧を現代の神経科学で説明しただけです。ヨガは身体的状態をコントロールする神経エクササイズに属します。つまり、ヨガを行うことを通して自律神経に働きかけ、心を鎮めたり、体をコントロールしたりすることを学んでいきます。特に呼吸を大切にするヨガは、呼吸を通して自律神経をコントロールするツールなのです。」

また、ポージェス博士とIAYTの認定ヨガセラピストでもあるメリッサ・サリバン医師との共著の中では、ポリヴェーガル理論とヨガ哲学にある3つのグナの考え方は同じであると述べられています。

ヨガ哲学の中では、世界を構成する3つのグナ(性質)があると説かれています。Porgesらは、このヨガ哲学の3つのグナと、PVTが説明する自律神経状態との間に、興味深い類似性があることも論じています。

世界を構成する3つのグナ(性質)

「安全な可動化」と「安全な不動化」

ポリヴェーガル理論には、基本の3つの反応に加えて、「安全な可動化(恐怖のない可動化)」「安全な不動化(恐怖のない不動化)」という捉え方もあります。

「安全な可動化」とは、人が安全・安心を感じているときに、過度な防衛反応が抑えられたまま、活発に動ける状態です。たとえば鬼ごっこをしている子どもたちを思い浮かべてみてください。どの子も「本物の鬼に食べられる」という恐怖で顔を引きつらせて逃げているわけではありません。むしろ子どもたちは、こうした遊びを通して、駆け引きやルール、相手との距離感といった社会性を学んでいます。

一方の「安全な不動化」は、「安全な可動化」と同じく、人が安全・安心を感じているときに、防衛反応が過度に働かないまま、静かにじっとしていられる状態です。たとえば、座禅や瞑想をしている人、ヨガの最後のシャヴァーサナ(屍のポーズ)、赤ちゃんを抱く母親と抱かれている赤ちゃん、あるいは信頼し合う二人が、ただ一緒に静かにいるだけで満たされている様子を思い浮かべてみてください。

ただし重要なのは、前述したように、こうした状態がスイッチのように「スパッ」と切り替わるわけではないという点です。現実の私たちの神経系は、状況に応じて揺れ動き、グラデーションのように連続的に移行します。さらに、ひとつの反応だけが単独で起きるのではなく、たとえば「落ち着いて人とつながれている一方で、体は少しソワソワしている」「表面上は平静でも内側は緊張している」といったように、複数の状態がブレンドした“ハイブリッド”として現れることも少なくありません。だからこそPVTでは、「今どの状態か」をラベルで決めつけるよりも、「安全がどの程度感じられているか」「どの反応がどれくらい混ざっているか」という“程度”の視点で観察することが大切になります。


ここまでは2021年に書いたものですが、ここから新たに「ポリヴェーガル理論の視点から見たジャニー喜多川の犯罪」として追記します。

PVTは、さまざまな分野での応用が進んでいます。たとえば『Clinical Application of Polyvagal Theory』(PVTの医療的応用)という書籍の第6章「虐待を経験した子供たちのための深い安全性の実現」では、当時大きなニュースとなっていた、身体的・性的虐待を受けた子どもがどのようなダメージを受けるかについて、ポリヴェーガル理論の視点から説明がなされています。以下に要約します。

親、親戚、教師、コーチなど、本来子どもたちを守るべき立場にいる人たちによる性的・身体的・精神的な虐待は、子どもに恐怖を与え、傷つけるだけでなく、子どもの安全に対する感覚を深く侵害してしまいます。いつ殴られるか、いつ性的に虐待されるかという予測できない恐怖によって、子どもの可動化(逃げるか闘うかの交感神経)は常に過活動の状態となり、心は恐れで満たされます。PVTの枠組みでは、逃げることのできない圧倒的な脅威の中で、不動化やシャットダウン方向の反応が生じる可能性があると考えます。解離的な体験を伴う場合もあります(背側迷走神経)。子どもは縮こまり、声を失い、身体と心は安全であることをあきらめてしまいます。

また、臨床心理士のアリエル・シュワルツは、以下のように解説しています。ケアギバー(親や保護者など子どもの世話をする人)によって虐待されている子どもたちは、危険な環境から逃げる必要と、ケアギバーに依存する必要との間の葛藤に直面します。虐待的な環境から逃れる方法がないとき、子どもはその虐待に耐えて生き延びるために、ケアギバーへの依存関係を維持する自己と、虐待の現実を抱えている自己を切り離さなければなりません。そのために人格の解離症状が起きるといいます。そしてその症状は、虐待を思い出したり認識したりするのを避けるために、大人になっても続くことがよくあるとシュワルツは述べています。

ジャニー喜多川の事件のように、権力差と依存関係のある環境で起きる性的虐待では、子どもは「優しい大人」「特別扱い」「評価してくれる人」といった“安全に見える手がかり(安全のサイン)”を受け取りながら、同時に境界線を侵される脅威も体で感じ続けるという、矛盾した状況に置かれます(PVTでは、安全のサインがあると防衛反応が下がり、関係性にアクセスしやすくなると説明しています)。

ニューロセプション(無意識の安全・危険の見積もり)が相反する情報にさらされ、被害者は混乱します。逃げたいのに逃げられない、拒否すれば不利益や報復が起きる——そうした条件が重なると、子どもの神経系は、交感神経の過活動(警戒・緊張・過覚醒)と、背側迷走系の不動化(凍りつき・解離・声が出ない・身体が固まる)を行き来しやすくなります。さらに重要なのは、この状況では「闘う・逃げる」だけでなく、相手を刺激しないように合わせる、機嫌を損ねないように振る舞うといったAppeasement/Fawn(迎合・ご機嫌とり、“please & appease”)が起こり得ることです。このような状態は同意でも好意でもなく、生き延びるために社会交流システムを“防衛目的で動員する”ハイブリッド状態としてPVTは捉えます。

児童性的虐待のサバイバー支援と加害者心理を分析したAnna Salterは、その著書『Transforming Trauma: A Guide to Understanding and Treating Adult Survivors of Child Sexual Abuse』(『トラウマを変容させる:児童期性的虐待を受けた成人サバイバーの理解と治療のためのガイド』、1995年)の中で、加害者が子どもの「何を求めているか(愛情、承認、安全感)」を共感的に読み取り、それを提供することで信頼を得てから利用する——いわゆるグルーミングのプロセスを詳細に記述しています。加害者がこうした支配を成立させ得るのは、偶然ではありません。共感は、つながりのツールにも支配のツールにもなりうるということです。加害者は相手の心を読む能力に長けており、それを相手を支配するための精密な道具として使うのです。

その結果、加害者が見せる“やさしさ”と暴力性の落差の中で、子どもは混乱しながらも、関係を壊さないこと(=身の安全の確保)を最優先にせざるを得なくなります。外からは「絆が深まった」ように見えてしまうことがあるとしても、実態はしばしば、支配が強化され抜け出しにくくなる結びつき——いわゆる「トラウマ・ボンド(トラウマ結合)」となります。安全な人を装って近づき、子どもの神経系の“社会交流”を利用して支配を成立させる——これは、加害が加害として見えにくくなる構造そのものです。

トラウマ・ボンドとは、被害者と加害者との間に形成される絆のことで、被害者が加害者に対して深い忠誠心や愛着を抱くようになる状態を指します。トラウマ・ボンドを形成する過程で加害者は、虐待的な行為だけを繰り返すのではなく、時に別人のように親切ややさしい行為も示します。これは「虐待のサイクル(周期)」とも呼ばれ、DVでもよく見られるパターンです。

このような虐待と報酬の連鎖によって、被害者は「加害者は悪い存在ではなく、本来は良い存在だ」と信じてしまいます。

虐待のサイクルの図
上記は「虐待のサイクル」と呼ばれる図です。ポリヴェーガル理論の視点から見ると、STAGE1〜2は闘争か逃走かの交感神経、もしくは恐怖に打ちのめされる背側迷走神経の状態になりがちです。STAGE3〜4にかけて、虐待者から強い安全の手がかり(優しい声、抱擁、贈り物、親密さ、将来の約束)が示され、被害者の神経系は防衛反応を下げて腹側迷走へ戻りやすくなります。けれども、また爆発が起こるかもしれないという予測不能性があるため、STAGE3〜4でも防衛反応は完全には解除されにくくなります(たとえれば、どんなに晴れていても、予測不可能な突然の嵐に備えて傘を携帯しているような状態です)。つまりこのサイクルの中では、完全に腹側迷走神経の安心・安全を感じる状態には入れず、一緒にいるとほっとするような人間関係を築くことは難しいということになります。

このような事件では被害者が非難されることがよくありますが、ポリヴェーガル理論の視点から見てみると、被害者に落ち度がなかったことが理解しやすくなります。
協働調整

ポリヴェーガル理論には、「協働調整(Co-regulation)」という言葉があります。協働調整とは、安全な他者との表情、声、視線、身体接触などの相互作用を通して、互いの自律神経状態が調整されていくプロセスです。つまり、他者からのやさしい表情やまなざし、母親のような優しい韻律のある声音、スキンシップなどによって、不安な気持ちをなだめたり鎮めたりする反応です。猿が毛づくろいをしたり、母親が赤ちゃんをあやしたり、赤ちゃんの笑顔で母親が癒されたりすることも、協働調整にあたります。このような行動によって、人は緊張感(交感神経)を鎮め、社会的動物として協調して生きていこうとします(腹側迷走神経)。とくに人間は、生まれてから成長するまでの期間が非常に長いため、太古の狩猟生活をしていたような社会の中では、社会交流システムを発達させて安全を確保することが、生き残るために不可欠でした。ポージェス博士は「安全は生物学的に不可欠なものである」と繰り返し述べています(特に、世の中から信頼されている絶対的な存在であったジャニー喜多川という大人は、子どもたちにとって最も安全だと思える存在だったはずです)。

性犯罪者は、このような社会交流システム(腹側迷走神経)を利用し、巧妙な甘い言葉や表情などで少年少女たちを安心させたうえで懐柔し、自分の性的欲求を満たそうとします。

新著”Our Polyvagal World”

さらに、2023年10月に出版されたポージェス博士と息子セス・ポージェス氏の共著『Our Polyvagal World』では、「闘う・逃げる」「フリーズやシャットダウン」とは少し異なる生存戦略についても触れられています。

慢性的な虐待や監禁など、逃げることも闘うことも難しく、しかも相手との関係を断つことができない状況では、人は相手に逆らうのではなく、相手に合わせることで危険を減らそうとすることがあります。その代表的な反応が先述したFawn(迎合)とAppeasement(宥和・なだめ)です。この二つは似ていますが、少し違います。

Fawnは、「自分を小さくして相手に合わせる」反応です。本当は嫌だと思っていても「はい、わかりました」「私が悪かったです」と従ったり、自分の気持ちや要求を抑えて相手を喜ばせたりします。いわば 「私が従えば、これ以上怒られないかもしれない」 という形で、危険を避けようとする反応です。

一方のAppeasementは、相手に従うだけでなく、積極的に相手を安心させ、なだめようとする反応です。穏やかな声や表情を向けたり、「あなたの気持ちはわかります」「私はあなたの敵ではありません」と共感的な態度を示したりして、相手の攻撃性を下げようとします。つまり「相手を安心させれば、攻撃されずにすむかもしれない」という生存戦略です。

外から見ると、どちらも加害者に好意を示したり、協力したりしているように見えることがあります。しかし、それが本人の自由な意思による同意とは限りません。特にAppeasementでは、社会交流に使われる声や表情、共感といった「安全の手がかり」が、危険な相手を落ち着かせるために使われることがあります。PVTの視点では、社会交流システムさえも、状況によっては生き延びるための防衛戦略として利用され得ると考えることができます。

たとえば、誘拐や長期にわたる虐待の被害者について、「逃げる機会があったのに、なぜ逃げなかったのか」「なぜ加害者に親しそうに接していたのか」と疑問を持たれることがあります。しかし、逃げることがさらなる危険につながる環境では、相手に従い、ときには相手を安心させながら関係を保つことのほうが、その人の神経系にとって安全な選択だった可能性があります。

大切なのは、FawnもAppeasementも、加害者への同意を意味するものではないということです。危険から逃れることのできない状況の中で、自律神経系が生き延びるために選んだ適応的な反応として捉えることができます。

だからこそ、「なぜ抵抗しなかったのか」「なぜ逃げなかったのか」「なぜ相手に合わせてしまったのか」とサバイバーを責めるのではなく、そのときの身体と神経系は、その人を守るためにできることをしていたのかもしれない、という視点を持つことが重要なのです。

安全な社会環境つくり

ちなみに、アメリカではボーイスカウトのリーダーによって各地で起こっていた性犯罪が問題になりました(ボーイスカウトは、その事件の賠償責任のために2020年に破産しています)。性犯罪者が巧妙に、怪しまれずに子どもたちに接することのできる環境に入り込むことは、よく知られていました。私の息子が通っていた男子高校でも、町では有名な野球のコーチが性犯罪を行い、被害者の少年が近くの踏切で自殺し、さらに父親が後追い自殺をするという悲しい事件が起こりました(その野球コーチは懲役120年となりました)。また2010年には、ペンシルベニア州立大学で銅像まで建っていたレジェンドのアメリカンフットボールのコーチが、長年にわたって少年や青年に性犯罪を行っていたことが明らかになりました(最低30〜60年の刑)。カトリック教会の神父たちによる性犯罪は、世界規模で起こっていました(1950年から2020年にかけて216,000人の犠牲者、うち80%が少年とされています)。

アメリカでは、少年少女に関わる職業やボランティアのバックグラウンドチェックが厳しく行われています。1990年代に起きた痛ましい事件の後にメーガン法という法律ができ、一度未成年者に性的被害を加えた人は、足に探知機をつけられたり、住所がオンラインで誰でも特定できるようになったりしています。彼らが引っ越しをした場合には、新居から半径数キロの住人に知らされる仕組みもあります。それほどまでに、子どもを性犯罪から守るシステムが徹底しているのは、性犯罪者の多くが再犯を繰り返すことが知られているからです。一方の日本では、性犯罪を犯した教師が、別の地域でまた教職に就いて同じような犯罪を繰り返してしまう例があります。今回のジャニーズの事件は、稀にみる芸能界だけの問題ではないはずです。日本全体で、子どもたちは本当に守られているのか。もっと実態を精査し、安全な社会環境をつくっていく必要があると思います。

よくある質問

Q1. ポリヴェーガル理論を、ひと言でいうと?
A. 「安全かどうかを神経系が瞬時に見極め、その結果としてつながる/戦う・逃げる/シャットダウンなどの反応が切り替わる仕組み(理論)」です。

Q2. ニューロセプションとは?
A. 意識にのぼる前に、神経系が“いま安全?危険?”を自動判定する 無意識の安全センサーです。

Q3. 3つの状態は、どれが良い・悪い?
A. どれも体を守るための反応で大切です。

Q4. ヨガはなぜ自律神経をととのえるために役立つと言われているの?
A. 呼吸を整えたり、体をゆるめたり、安心できるペースで動くことで、体が“安全の手がかり”を受け取りやすくなるからです。ヨガの練習は3つの状態を切り替える練習でもあります。

Q5. 緊張しているとき、まず何をすればいい?
A. まず「吐く息を長めに」を数回。次に足裏を感じ、視野を少し広げます。

Q6. 固まってしまう感じのときは?
A. 大きく頑張るより、指先・足指など小さく動かす、立てるなら立つなど“少し動く”を優先します。

Q7. 不動化は体が固まって動けないような状態?

A. ポリヴェーガル理論では背側迷走神経の不動化は、固まるのではなく力が入らずに動けなくなる状態と説明しています。PVTの臨床的な説明では、筋緊張や警戒が強いまま動きが止まるfreezeを、交感神経による可動化と不動化反応が同時に現れた“ハイブリッド状態”として捉えます。フリーズは「背側迷走神経」のシャットダウンと違って、内側では 緊張や警戒(高覚醒)が残ったまま、外側の動きが止まるように見える、というような状態です。

ポリヴェーガル理論×ヨガで、自律神経へのアプローチ法を学ぶ

ポリヴェーガル理論とヨガの関係をさらに詳しく学びたい方は、「ヨガセラピーのためのポリヴェーガル理論~自律神経への新たなアプローチ~」をご受講ください。講座では、ポリヴェーガル理論の学びを体系的に深めながら、その視点から「呼吸」「動き」「瞑想」「内観」といったヨガの要素を、自律神経にどう働きかけるために活用するのかをわかりやすく解説します。日本ヨガメディカル協会の会員でなくても、ヨガ未経験の方でも安心してご参加いただけます。「いま自分の神経系に何が起きているのか」「どんなアプローチが適切か」という理解が深まり、毎日の生活に無理なく取り入れられる、自律神経をととのえるための具体的な方法を学べる講座です次回の講座は2026年11月15日(日)ですこの講座は全米ヨガアライアンスRYTを取得した方の継続教育4時間としてご利用いただけます。(日本ヨガメディカル協会の会員様は会員価格でご受講いただけます。)

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参考文献・原典

  • Ariel Schwartz, The Complex PTSD Workbook ほか、トラウマとPVTに関する文献。
  • Stephen W. Porges, The Polyvagal Theory: Neurophysiological Foundations of Emotions, Attachment, Communication, and Self-regulation.
  • Stephen W. Porges, Deb Dana (eds.), Clinical Applications of the Polyvagal Theory.
  • Stephen W. Porges, Seth Porges, Our Polyvagal World: How Safety and Trauma Change Us.
  • Stanley Rosenberg , BENJAMIN SHIELD, et al., Accessing the Healing Power of the Vagus Nerve: Self-Help Exercises for Anxiety, Depression, Trauma, and Autism
  • Stephen W. Porges, Polyvagal Safety: Attachment, Communication, Self-Regulation (Norton Series on Interpersonal Neurobiology)

執筆者:村松ホーバン由美子
・Polyvagal Institute ポリヴェーガル認定コース修了
・日本ヨガメディカル協会 公認講師&WEB編集責任者
・全米ヨガアライアンス RYT500
・全米ヨガアライアンス認定 継続教育プロバイダー
・認定国際ヨガセラピスト C-IAYT
・介護予防士
・ORIGINAL STRENGTH認定プロフェッショナル

現在の担当講座:【解剖学② ヨガセラピー✖筋膜】【ヨガ✖ポリヴェーガル理論✖自律神経】【シニアヨガ指導者養成講座】【ヨガセラピー入門講座】

※このコラムは、ヨガセラピストとしての経験とポリヴェーガル理論に関する学びをもとに、自律神経や心の反応をわかりやすく説明することを目的とした「教育・啓発記事」です。診断や治療方針の決定は、必ず医師・専門家の判断を優先してください。

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