

1990年 上場企業に就職 営業マネージャーを務める。
仕事のストレスから心身のバランスを崩し心理学に興味を持つ。
1996年 日本産業カウンセラー協会でカウンセリングを学び資格を取得。同時期にヨガと出会う。
2006年 医療法人社団善衆会・善衆会病院に入職。秘書課に勤務。
2015年 善衆会病院でヨガクラブ開設。
2023年 RYT200を修了。
職場のヨガクラブでは3代目のヨガインストラクターを務めています。休日は、ヨガイベント等に参加しながら、ヨガセラピーを皆様にお伝えしています。

Q. 病院のヨガクラブで教えていらっしゃるとのことですが、どのような経緯でヨガクラブができ、綾部さんが教えるようになられたのでしょうか?(もしクラブ部の立ち上げに関わっていらっしゃった場合には、できるだけ立ち上げの経緯を詳しく押していただけると嬉しいです。)
私の職場では、職員の福利厚生、職員間の親睦を深める目的としていくつかのクラブ活動が認められております。その一つが私の立ち上げた「ヨガクラブ」です。
病院という緊張の多い職場では、リラックスできる時間がとても大切であると感じています。このような環境の中でヨガクラブを開設するキッカケとなったある1つの会話があります。それは職員親睦会での出来事が始まりです。
看護師が理学療法士に相談していました「職場の部活動でヨガ部を立ち上げたいけど、だれかやってくれないかな」スポーツクラブや教室に通えば簡単にヨガを体験することは可能な時代ですが、仕事柄、不規則な勤務の職員にとって、職場でできることに意味があるようでした。
その話を近くで聞いていた私は、すぐに手を挙げ反応しました。長年ヨガを続けていたこと、そして、職員のメンタルヘルスの相談窓口となっており、セラピーとしてヨガを導入したいと考えていたことなどから、自身が中心となりヨガクラブを立ち上げることになったのです。
初代のインストラクターは理学療法士の2名で始まりました。その間に私がヨガセラピーとRYT200を学び、現在3代目のインストラクターとなりました。昨年は初代インストラクターの理学療法士でもある村山康之氏が開催するヨガイベントにクラブメンバーと一緒にお手伝いをさせていただきました。また、一般社団法人群馬県介護福祉会様の「介護の日周知イベント」に於いては、私が所属しているNPO法人ひこばえの一員として参加させていただき、ヨガセラピーをお伝えしました。現在は職場のクラブ活動だけでなく、様々なイベントでヨガセラピーをお伝えしております。
2024年11月:一般社団法人群馬県介護福祉会様の「介護の日周知イベント」にて。所属のNPO法人ひこばえの一員として参加
Q. 現在どのような方が参加されていますか?
職場のクラブでは、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、検査技師、栄養士、事務職、年齢も性別も職種も様々ですが、多くの方に参加いただいております。
Q. 参加者さんからは、どんな感想がありますか?
・体を動かして、呼吸を整えて、ストレス解消になった。
・コミュニケーションの場になった。
・気持ちよかった。
・リラックスできた。
・楽しかった。
ストレスの多い昨今、また、ストレスの多い職種、特に医療機関ではコロナ禍でのストレスは大変なものでした。そこで、ほっと安らげる時間が近くにあれば、とても安心できると思います。
Q. 運営上のご苦労はありますか?
クラブのメンバーは、職種が様々なため、全員が揃うということが難しいのですが、声を掛け合い、皆さんの都合に合わせて開催しています。
Q. 院内でヨガを始めたいと思っている医療従事者さんへのアドバイスがあったらお願いします。
院内でヨガを始めたいと思っていても、なかなか実現が難しいと躊躇されるかもしれませんが、場所と仲間と知識があれば、容易に始めることができます。院内でのヨガは、とても恵まれた環境にあり、メリットも沢山あります。
・場所の確保(広い会議室などがある)
・職員のメンタルヘルス対策
(ストレスを感じていても、時間を作って呼吸を整えたり、瞑想したり、ごろんと横
になったりすることができれば、心身共に癒されて仕事の効率化にもつながります)
ご自分の体の声に耳を傾けましょう
Q. ヨガ教えている中で思ったことがあれば教えてください。
ヨガセラピーでは、体をゆっくりと動かすことがとても大切です。(呼吸もゆっくり)私の職場では毎日が緊張の連続です。この緊張を何かの方法で、リラックスさせたいと常日頃から考えておりました。
頭ではわかっていても、なかなか実践できないものですが、ヨガクラブではみなさんの顔をみながら(表情)ヨガを行うことによって、自分自身も癒され同時に学ばせていただいております。
いつの日か、患者さまやご利用者様にむけた健康講座を開催して、ヨガセラピーの素晴らしさをお伝えできればと考えております。