ヨガで骨密度が増加
ヨガは骨粗鬆症に効果があるという記事がニューヨークタイムズ紙に掲載されました。
理学療法医ローレン・フィッシュマン氏(アメリカにおける理学療法医は慢性病や怪我を手術せずに治療するリハビリの手助けを主とする医師。)が、骨粗鬆症の進行においてのヨガの効果に関する研究結果について発表しました。
もともとは180人が、短い10分のヨガのコースに参加して学び、その後、2年間自宅で毎日行うというものでしたが、人の性として、よくありがちなことで、たった11人のみが、完結することができました。しかしながら、この11人の結果は非常に励みとなるものでした。骨粗鬆症を患っていた7人は骨量は減り続けましたが、腰や背骨の骨密度は増加したのです。そうです、ヨガをした人の骨は、強くなったのです。この結果の残念な点は、もちろん、プログラムを貫徹できた人数が少なかった点で、この最初の明るい結果を確かめるには、さらなる大規模な研究が必要です。
悲しいことに、私たちは、たった一粒の薬で早く治す方法や、一度の医者通いで良くなる方法を求めがちな文化に暮らしています。ヨガの伝統は、肯定的な変化がいかに起こるか、いかに長期にわたる定期的な練習を通して、そのゴールが達せられるかを明らかにしています。今回の研究結果を通して、このように積極的に継続的に行うことの大切さが示されています。あなたは一日10分ありますか?
三角のポーズ:正しいアライメント
上記の研究で使われたポーズの一つが三角のポーズ(トライアングル)です。正しいアライメントを椅子やブロックを使って説明します。
(編集部:伝統的に教えられて来たヨガのアライメントに関する指示は、現在、見直され始めています。大切なポイントを一時停止の状態で書き込みました。この動画の配信元はアメリカでヨガセラピーの継続教育に最も力を入れているYogaUOnline提供のものです。YogaUOnline創設者は当協会のメディカルサポーターでもあります。)
三角のポーズの下半身の位置
4:26 前足を90度開きます。この時、前の太ももの付け根もつられて外に少し開き、同時に後ろの付け根も同方向に回ります。そうすることによって、左右の腰が斜めに一線上に並び、腰の関節は適正な(無理のない)位置になります。
4:43 膝は足の中指と線上。
6:00 腰は、前脚の動きと一緒に回ります。太陽時計のイメージで1時の位置です。(両腰をマットに平行に保とうとすると前の膝に負担をかけ足首をを圧迫するためです。)
6:25 (左)無理には傾けません。無理に倒すと後ろの大腿筋に負担がかかり、前の股関節が圧迫されます。 (右写真)腰を引き上げてから、左右の腰を一つのユニットとして同時に横に傾けます。この時、後ろの腰は少し前傾します。
6:55 ヒップは斜めに傾きます。胸を空に向かって回し上げます。
(上右写真)胸を天井に向かって回した時に左側の腰も一緒に回りがちですが(NGの方向)そうすると股関節が圧迫されると同時に仙腸関節も圧迫されます。
三角のポーズの上半身の位置
10:20 無理に床に手をつけることで、左のように背骨が湾曲してしまうなら、右のように手の位置を高くする。頭と首は背骨と同線上に来ます。
左右の腕が同線上に来るようにします。
原文: Yoga and Osteoporosis 翻訳:Yumiko M. Hoban
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