村松ホーバン由美子
米国ニュージャージ州立大学を卒業後、NYの証券会社に勤務。日本語教師、通訳、起業などを経て、RYT500取得。IAYT国際ヨガセラピストとなり、医療施設で、シニア、パーキンソン病、体の不自由な方のための車椅子でもできるヨガなどを指導。2021年から埼玉県居住中
担当講座
  • ヨガセラピーに活かす解剖学②~怪我をさせないポーズの軽減法と筋膜からのアプローチ~
  • ポリヴェーガル理論とヨガセラピー~自律神経をととのえるヨガとは
プロフィール
  • C-IAYT(国際ヨガセラピスト協会認定ヨガセピスト/1,000時間修了)※
  • E-RYT500(全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター)
  • YACEP(全米ヨガアライアンス継続教育プロバイダー)
  • 米Spandaムーブメント・セラピスト
  • Yoga and Physiology /生理学とヨガ by New York University 修了
  • ニュージャージー州立Rutgers大学人類学B.A.
  • 介護予防指導士
  • メディカルヨガセラピー@浦和
全米から集まったIAYT認定ヨガセラピスト履修生たちと@ヒマラヤンInstitute。

※国際ヨガセラピスト協会(通称IAYT)はアメリカに本部を置く国際ヨガセラピスト認定機関。C-IAYTは800時間のトレーニングプログラムを修了した認定ヨガセラピスト。

ヨガを始めたきっかけは?

ヨガに初めて出会ったのは、1980年代、会社の先輩が始めたハタヨガの教室に誘われたのがきっかけでした。その頃は、第一次ヨガブームみたいな時だったと思います。皆レオタードを着てやってました(笑)。

影響を受けたヨガの先生はいますか?

1984年に日本語教師として台湾で2年暮らしてから人類学が勉強したくてアメリカに留学しましたが、その間もその後もヨガは細々と続けていました。2008年頃だったと思うのですが、人生3度目のぎっくり腰をしたのと、心の重荷から解放されたくて、改めてヨガと向き合ってみようと思い、メンターとなるヨガの師匠を探していてKat Graussoさんという方に出会いました。一回目のレッスンでいままでやっていたヨガとは全然違うと頭ではなく体の奥から感じました。彼女は、なんと私の家の5軒先で十数年以上ヨガを教えていたんです。多分、こどもたちとハロウィーンのTrick or Treatで毎年ドアをノックしていたし、犬の散歩ですれ違っていたとも思うのですが、まったく顔に覚えはなく、「ヨガ スタジオ 近く」でネット検索して見つけました(笑)。

Katは、70を過ぎていますが、驚くほど柔軟かつ力強いヨガのプラクティショナーです。できるなら、もっと早く出会いたかったと、つくづく思うのですが、きっと人生には良きタイミングというものがあるのでしょうね。でもご近所だったので、大雪の日でもハリケーンの日でも毎日ちょこっと歩いて通うことができたのは、本当にラッキーでした。

幸運なことに私には、もう一人Reginaという師匠がいます。彼女も御年75歳。彼女も1970年代から現在はレジェンド的なヨガインストラクター達と共にヨガの研鑽を積んできた方です。こんなふうに年齢を重ねて行きたいと思える二人の師です。

現在、このヨガセラピーの情報サイトの編集にあたって心がけていることはありますか?

二人の恩師から受け取ったヨガというバトンを他の方々につなげていけたらと思っています。もともと、このサイトの製作を担当する以前に、二人の師匠の教えが残っていかないことは残念だと思うようになって、個人的に日々の学びを書き留めてきたノートの内容を個人的サイトで公開していたのですが、日本ヨガメディカル協会の代表理事にヘッドハンドされて(笑)現在、場所を当サイト「読んで深めるヨガヒント」に移して書き綴っています。私がこれまでに学んだヨガの知識を包み隠さず(笑)オープンにしたいと思っています。二人の師匠も、彼女たちの植えた種が日本で芽を出していることを喜んでくださっています。

また、近年アメリカではヨガの医学的なリサーチ結果が次々と発表されていますので、最新のヨガとヨガセラピーの情報をどんどん掲載したいとも思っています。

ヨガセラピーに興味を持ったきっかけは?

10年ほど前にハワイ島の民泊に泊まった時に、そこの家主さんが癌サバイバーで、毎日、私たちの朝食を用意してくれた後にヨガセラピーに行ってくると言って楽しそうに出かけていました。それがヨガセラピーという言葉を聞いて興味をもった最初でした。

その後、色々なご縁から教え始めたヨガスタジオのオーナーが地元NJ州では有名なC-IAYTヨガセラピストで、彼女のクラスにはパーキンソン病、COPD、MSなどの難治の病気を抱えた方がスタジオに来てヨガをしているのを見て、さらにヨガセラピーというものに興味を持ち、ヨガセラピストを目指すようになりました。また、私が出会ってきた尊敬できるヨギセラピスト達が、皆60代、70代でも非常に若々しく生き生きとしていたことも、この世界に足を踏み入れる大きなインセンティブになりました。今、振り返ってみると、何かに導かれて、ここまで来たような気がします。

どんなヨガを行ってきましたか?

最初に出会ったのは、ハタヨガでしたが、その後はホットヨガ、パワーヨガ、アヌサラヨガ、アシュタンガヨガと、色々なヨガをやってきました。どのヨガも良かったと言いたいところですが、ホットヨガだけは自律神経がおかしくなって、めまいがしたり吐き気がしたりで私には合いませんでした。

色々なヨガを試して、最終的に戻ってきたのが、IAYTの創始者であり米国ヨガセラピー創立の父と言われているラリー・ペーン師に学んだ非常にシンプルでスローな動と静を組み合わせた、体の硬い柔らかいに関係なく誰にでもできる呼吸中心のヨガです。ペーン師自身も、若い頃に当時インドで名の知れた様々なヨガの師を訪ね歩いて、最後にセラピー要素の強い故デスィカチャー師が教えていたヨガに惹かれて、それをヨガセラピーとしてアメリカに広めたのだそうです。(ペーン師のインタビューはこちら。

最後にヨガで得られたことは?

たくさんありますが、一つだけ挙げるとしたら心の自由です。


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