業務の合間にできる呼吸法やポーズを実際に体験いただきながら、ご家族とも行えるペアワークなどもご紹介させていただきました。

2024年6月21日、神奈川県医師会在宅医療トレーニングセンターにて、ヨガセラピーの研修を担当させていただきました。

現在の医療体制は、単純系の疾患に対する治療を目指す「病院完結型」から、疾病構造が複雑化する中で、ケアを重視しQOL(生活の質)の向上を目的とした社会モデルが求められています。患者さんのQOLを向上させるためには、「医療従事者自身の経験( Employee Experience)」も重要であるとされています。参加者の皆様には、ヨガセラピーを通じて、身体と心の緊張をほぐし、リラックスする方法を学んでいただきました。これにより、日々の業務におけるストレス軽減と、コミュニケーションの円滑化に役立てていただければと思います。

現場でのお悩みとして、身体的な問題(肩こりや腰痛)や忙しさよりも、「言いたいことを我慢してしまうことが多い」という声が多く聞かれたことが印象的でした。これに対応するため、言葉にできない緊張感を身体の緊張から解放する体験を提供させていただきました。いずれも、ヨガのイメージにあるようなポーズではなく、生活の中で実践できる簡単な動きを丁寧に行うものとなります。



大雨の中にもかかわらず、キャンセルがほとんどなかったことを聞き、とても嬉しく思います。
研修に参加してくださった皆様の先には、何十人もの患者さんやそのご家族がいらっしゃいます。働く方々がリフレッシュし、笑顔で業務にあたることで、医療全体の質の向上に微力ながら貢献できることを願ってやみません。

リストラティブヨガの手法を用いて、お腹や手を包み、安心していただく方法をご紹介しました。

この研修が皆様の日々の業務に少しでも役立ち、患者さんのQOL向上に寄与することを期待しています。今後もヨガセラピーを通じて、医療従事者の皆様のサポートを続けてまいります。