深谷 晴美 さん
袋田病院看護師
ヨガセラピーを受講する前は、どんな活動をしていましたか?
週に1回、院内で患者様を対象とした、簡単にできるヨガ教室を行っていました。
その頃は、どんな悩みがありましたか?
便秘や落ち着かない、眠れないことを訴え、薬を要求される患者様が多く、ヨガで少しでも楽になっていただけたら・・・という思いで始めました。症状が改善されていましたが、自己肯定感を持てるようなアプローチがなかなかできず、どうしたらよいのか悩んでいました。
ヨガセラピーについてどうやって知りましたか?
言葉は聞いたことはありましたが、詳しく知ったのは日本ヨガメディカル協会の定義です。「ヨガセラピーを必要とする方が、ヨガの思想や実践を通じ、己の内側に目を向け、ありのままを認め、自らの生命力を信じ自らの人生に価値を見出すプロセスを根気強く見守り応援する。メディカルヨガのセルフケアへの理解を育む役割を担う」
まさしく私が求めていたものにぴったりでした。
なぜセラピストになろうと思いましたか?
看護師として患者様に接していましたが、自己肯定感を持ってもらえるように関りをしたい、もっと優しく穏やかに寄り添えるようになりたいと思いました。
ヨガセラピーを現場に取り入れてみて何か変わりましたか?
実際に自分が受け、(ヨガメディカルの)先生からご指導を頂き、院内で患者様を対象とした8週間のプログラムを行いました。自分自身が良い悪いの価値判断ではなく、ありのままに受け止められるようになりました。又、「今」を大切に1つ1つの事に向き合えるようになり、心が楽になりました。
自分自身をありのままに受け止めるようになったことで、少しの事で動じなくなりました。また、 より深く自分自身を見つめることが出来自分に優しくするようになりました。 患者様とも、より向き合えるようになり心が通い合う様になったと感じています。
看護師として、一緒にヨガをする仲間として以前よりも患者様が自分の気持ちを話してくれるようになりました。ヨガの時間が患者様たちのここと良い居場所になっているとの嬉しい言葉を頂きました。
現在の仕事の内容、状況を教えてください。
外来看護師として勤務しながら、週に1回院内ヨガ教室を開き、入院・外来の患者様が参加されています。ヨガの後ハーブティを飲みながら参加された方々とゆっくりお話をする時間を作っています。
今後の抱負を教えてください。
今後は地域に住む人々を対象にマインドフルネス・ヨガセラピーを広めることが出来たらと思います。
「あなたはそのままでいいんだよ。」と自己肯定感を持てるようお手伝いがしたいです。
その人がその人らしく、生きられるよう、優しく穏やかに寄り添っていきたいです。そうできるよう、これからも学び成長していきたいです。