童話の森ギャラリーから眺める妙高山の絶景

5月末、以前からずっと興味があった森林浴セラピーを体験するために信州信濃町に行ってきました。今年の信濃の冬は例年にない3メートルもの積雪で大変だったそうですが、私が訪れた3日間は、雪解け後に一斉に新緑が芽吹く時で、素晴しい晴天にも恵まれ、初!森歩きを心から満喫できました。

ちなみに、森林浴は1980年代に日本で始まりアメリカやヨーロッパを中心に広がって行ったそうです。

森の声を聴く

森を案内してくださったのは、信濃町癒しの森の森林メディカルトレーナー第一期生、大ベテランの間瀬理江さん。

黒姫山・妙高山・斑尾山の三山の絶景を望む、黒姫高原からスタート。まずは靴下を脱いで地に足をつけ大地を感じながら五感を開いて行きます。そして、いよいよ森に踏み込み、まずは深呼吸。吐き切って俗世界の空気を空っぽにして、森の空気を胸いっぱいに吸い込んで、心も体も森モードにスイッチ。ゆっくりゆっくりと森の中に続く小道を歩いて行きます。

途中途中で、理江さんが森の植物たちの名前や特徴を教えてくださったり、時には小枝を少しだけ削って自然のアロマの香をかいだり、「これは食べられます。」という野草を色々と食しながら進みました。木にはそれぞれの独特の香があることと、食べられる野草のおいしさにも感動。

そして、何よりも森の中の醍醐味を感じたのは、理江さんの「両耳に手を当てて耳を澄ませて。」という言葉で、そうしてみると、あら不思議!普通に耳を澄ませただけでは聞こえなかった遥か遠くの水のせせらぎと森の中を通る風、木々のざわめき、小鳥のさえずり、、すべてが鮮明に耳に届くのです。(年齢ばれますが、)ウォークマンを初めて聞いた時のような感動がありました。(ちなみに街中に戻ってきて耳に手をあててみましたが、まったく同じ現象はありませんでした。)きっと昔の人は、こんなふうに耳に手をあてて、水を探したり狩をしていたのかもしれません。

二日目は、2020年に亡くなられたC.W.ニコルさんが乱開発で荒れ果て幽霊森とまで言われた森を一生をかけて蘇らせた「アファンの森」を散策。(※アファンの森への訪問は、森と森の生き物を守ることが優先のため会員登録が必要です。詳しくは、アファンセンターへお問い合わせ下さい。)まるで自然のゆりかごの中にいるような気持ちになる美しい森でした。

三日目は雄大な野尻湖湖畔の森をご案内いただきました。どの森も、それぞれの特徴があり、緑色にもさまざまな色があることにも気づかされました。

三日間の森林セラピーでは、どっぷりと緑につかって(森林浴という名前の由来がわかったような気がします、、、)、五感を開いて、感じて、大地にグラウンディングして緑を呼吸をして、ただただゆっくりと歩くことの気持ちよさ、心地よさを満喫しました。

道案内人としてのヨガセラピストの役割

野尻湖

山道を歩く際に、理恵さんに「これを使って歩くといいですよ。」とスキーのスティックを手渡されました。要らないと断る方もいるそうですが、スティックを両手に持って歩くと、体に負担なく、疲れ知らずで歩けることに驚きました。また途中で、目の前に巨大なスズメバチが現れた時も、理恵さんが非常に冷静に「絶対に動かないで。」と言ってくださったおかげで、無事スズメバチをやり過ごすことができました。

ヨガセラピストは、クライアントにヨガという道具を使いながら、安全に配慮しつつクライアント自身の意識を今ここ、この瞬間に向け、心の変容をサポートする道案内人ですが、森という未知の世界を安全に配慮しながら寄り添い歩く森林メディカルトレーナーも正に同じ役割を担っているのだと実感することができるとともに、改めてヨガセラピストの役割も実感できた体験でした。(文責:村松ホーバン由美子)

以下、森林メディカルセラピストの理江さんへのインタビューです。

Q. 森林セラピストになられたきっかけを教えてください。

信濃町では、2003年に『都会の(疲れた)ビジネスマンが元気を取り戻す為に森を活用する。という長野県「エコメディカル&ヒーリングビレッジ事業」』に着手することになり、同年、第一回森林メディカルトレーナー養成講座が開催されました。

信濃町は町の80%近くが森林と言うこともあり、私は幼少時代より、遊び場、山菜取りなど森で日常的に過ごしていました。ですから受講のきっかけは森への関心ではなく、講座の「アロマテラピー」と言うに項目にひかれたからでした。

ところが講座終了後に同期生から、毎日のように森歩きに誘われ、森の専門家の先輩方からも森を歩くように進められ、誘われるままに森や自然に関する数々の講習会に参加し、木の名前すら数種しか識別できなかった私が、今はお客様と森をご一緒出来るようになりました。

Q. 今までご案内した方の中で印象に残る方はいましたか?

土砂降りの雨の森をご案内した後に「まるでエステに行った後のような爽快感。」との感想をいただいたお客さま。新入社員研修でお会いした折に「呼吸の仕方が、分からない。」と森の中で一緒に呼吸法を行い、翌日の登山で「森での呼吸法を登山に活用して、登頂することが出来た。」とのコメントをいただいたお客さま。

「森がカウンセリング」と言う言葉がありますが、森を介することで、様々なお話をセラピー中、永遠と話し続けられたお客さま。

直ぐには森に馴染めなくても、最終的には「森では時間がゆっくりと流れている気がした。」と感想をいただいたこと。季節を変え、何度もお越しいただいたリピーターのお客さま。

Q. 森林セラピストになって良かったと思う時は、どんな時ですか?

それなりの事前の準備はいりますが、ご案内の当日にご一緒に森を楽しく歩けたとき。森に入る前よりも森から出てきた時の笑顔がさらに明るく感じられるとき。

言葉でお伝えはしますが、ご自身の五感を使って、森を体感いただけてと感じたとき。ご案内を無事に終え笑顔で、笑顔のお客さまをお見送りするとき。

事前の下見などで、一人で森を歩く時に「森が、私自身も癒してくれる。」と実感するとき。

<信州森林関連追加情報>

★信州・信濃町「癒しの森®」森林メディカルトレーナー
森の中へお客様をご案内し森林療法などを行う町独自の集中講義により、信濃町に認定されたトレーナー

信州・信濃町「癒しの森®」
エコメディカルヒーリングリゾート信州信濃町(動画)

CWニコル・アファンの森財団