全米ヨガアライアンスが2021年11月RYT認定ヨガインストラクターとヨガスクールに対して「セラピー」という言葉の使用の禁止規定と抵触した場合の厳しい措置を発表しました。

全米ヨガアライアンスとIAYT(国際ヨガセラピスト協会)との共同声明です。

ちなみに、当協会(日本ヨガメディカル協会)は日本での唯一のIAYT(国際ヨガセラピスト協会/The International Association of Yoga Therapist)のメンバースクールであると共に、日本には、現時点で、まだ7名しかいないC-IAYT(IAYT認定ヨガセラピスト)の内の2人が在籍しており、協会の提供する複数の講座はIAYTの継続教育として正式に認められています。

全米ヨガアライアンスは、ヨガインストラクターになるための登竜門として周知のことと思います。一方、IAYT(国際ヨガセラピスト協会)は、残念ながら日本では、まだほとんど知られていませんが、やはりアメリカに本部を置く歴史ある国際的なヨガセラピストの認定機関です。

今回の共同声明によって、ヨガは全米ヨガアライアンス、ヨガセラピーはIAYTの管轄するところであるということが明示されたことになります。

アメリカでは、RYT500の認定後に、IAYTの認定を取得するのが一般的な進路で合計1,000時間を修了しなければなりません。現在、アメリカの二校の大学院においてもヨガセラピーの専攻が可能となっており、卒業と同時にIAYT認定ヨガセラピストになるという道もあります。

RYTのヨガセラピーに関するポリシーの日本語翻訳を掲載しておきます。現在RYTのサイトにログインする際には、以下の規定がポップアップで出てきて、必ず既読マークを入れなければならないほど、RYTは本気モードで、この規定の順守を促していいます。翻訳ソフトの直訳だけでは、大変難解なため、わかりやすいように一部を意訳しました。


ヨガアライアンスの登録ヨガスクールの基準は、精神的・肉体的な怪我や病気の診断や治療を含むヨガセラピーの技術を認定するものではありません。ヨガアライアンスに登録されているヨガスクールや登録ヨガインストラクターは、RYS、RYT、YACEPという資格のみをもって「ヨガセラピスト」として活動する資格があると提示したり、「ヨガセラピー」の方法で他人をトレーニングすると提示しないようにしましょう。ただし、ヨガアライアンスの会員が、もし(ヨガセラピーと称する)裏付けとなる資格を持っている場合に限っては、「ヨガセラピー」のサービスや「ヨガセラピー」のテクニックを宣伝として使うことを禁じるものではありません。

この公約においてヨガアライアンスは「ヨガセラピー」と総称していますが、その中には「ヨガセラピー」「ヨガセラピスト」という言葉だけでなく「精神的、肉体的な健康状態、怪我、病気の診断や治療を目的としたヨガ関連のトレーニングや指導を提供している」と述べることも含みます。ヨガアライアンスの業務範囲には、すべての登録者が守らなければならない以下の公約が含まれています。原則5は、メンバーが適切な資格と能力を持っていない分野でのアドバイスや指導をすることを禁止しています。

ヨガアライアンスのメンバーは、「ヨガセラピー」を提供する根拠となる認証、認定、免許、その他の資格の出処(ヨガアライアンス以外)が明確に特定できる場合においてのみ、(ヨガアライアンス)登録ページだけでなく、独立したマーケティングや広告の資料でも「ヨガセラピー」を言及することができます。もし(あたながヨガセラピーのトレーニングを受けた)先生やスクールの「ヨガセラピー」の授業内容やトレーニングに関連する信用性と資格を明確にできない場合は、ヨガアライアンスが「ヨガセラピー」の専門知識を提供しているという誤った印象を与えることになってしまいます。

(ご自身のヨガに関する記述には)ヨガの練習の治療的な効果に重点を置いた記述や、健康的なライフスタイルを維持する上でのヨガの治療的な効果に言及することは可能です。

ヨガアライアンスは、この方針に違反した会員のRYS及びRYT登録マークの使用権を取り消す権利を有します。