ヨガ初心者によくありがちなのが、ポーズをしている時に、顔が緊張していることです。顔は一見リラックスしているようでも口元が緊張していたりり、歯を食いしばっていたり、または外側からは見えませんが、舌が緊張している人も多いですし息を止めてしまっている人もいます。視線が怖い人もいます。

ドリシュティ(ポーズの目線)

ヨガのクラスでは、ポーズの最終段階で目線は左肩、天井etc….と指導されることがあると思います。これをドリシュティと言いますが、その方角を目力をこめて一点を強く見つめよということではありません。

目線は、指示された方向に向いていたとしても、意識は、こめかみのあたり、耳の近くに分散させます。脳の後ろ全体が働いています。

天井いっぱいに描かれたた教会、または大聖堂の中に立った時、私たちの目は、その中の一箇所に目線を向けていたとしても、周りの荘厳さに意識は満たされます。そんな感覚です。

猫や犬が伸びをしている時に、完全にリラックスしているように、ポーズの最終ポイントででは、目線はソフト、顔は柔和で、意識はリラックスします。

目線と意識

何かを思い出そうとする時、将来のことを考えようとする時、目をつぶってもつぶらなくても目線を上げませんか?そして内省しようとする時は、目をつぶって目線を下げます。何か遠くのかすかな音を聞き分けようとする時は、両目の目線は左右に離れます。

上目線は未来や過去、下目線は自分自身、横目線は現在に関係があるらしいです。気のふれて、目がいっちゃってる人がいますよね。このような方の目を覗き込んだことがあるのですが、その視線はどこも見ていませんでした。過去も現在も未来も自分自身さえも失ってしまったということなのかもしれません。「目は口ほどにものを言う」とはよく言ったものです。

迷走神経とドリシュティ

目を動かすことで、首の上部を通る迷走神経が刺激され副交感神経が働いて緊張が解け心拍数が低下し、血圧が下がることは科学的に証明されていますが、古来のヨガの智慧には改めて驚かされます。

顔全体をリラックスさせる

副交感神経をコントロールする迷走神経は、顔の上部(表情筋)につながっています。ですので、やさしい表情でヨガをすることはリラックスするにはとても大切な要素となります。


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Yumi Hoban Muramatsu
日本ヨガメディカル協会 International Liaison& Media Director
担当講座:ヨガセラピーに生かす解剖学② ~怪我をさせないポーズの軽減法&筋膜を学ぼう~(オンライン講座年4回開催:開催日程は協会ホームページにてご確認ください。)

全米ヨガアライアンスE-RYT500取得後、アメリカに本部を置くヨガセラピストの国際認定団体であるIAYT(Internationa Association of Yogatherapists)の認定ヨガセラピストC-IAYT取得。米国のカイロプラクティスや鍼灸のオフィス、ヨガスタジオでヨガセラピーを教える。

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