テレワークで肩から首にかけて、ばきばきに凝ってませんか?床、椅子、机、PC、そして体の位置関係を見直すだけで、その肩こり、劇的に解消するかもしれません。
頭と腕は重たい
普段の生活で、あまり考えないけれども結構重たくて首と肩に負担をかけている体の部分。それが頭と腕です。ですので、頭と腕の場所を直してあげるだけで、首凝り、肩凝りは、かなり改善されます。
ノートパソコンを使っている場合に一番ありがちな姿勢が左図ではないでしょうか。スクリーンを見るために、つい背中は丸まり頭は前に突き出し、腕はキーボードを打つために上がっている姿勢です。この姿勢を数時間続ければ首と肩ばきばきは必須のレシピです。多分、腰痛も出てくることでしょう。
悪い姿勢で座ることの弊害まとめ
- 腰が丸まることでの腰痛
- お腹を圧迫することでの消化不良、胃もたれ
- 胸を圧迫することでの呼吸不良
- 首を突き出すことによる肩や首の凝り(頚椎が圧迫されることにより、やがては手のしびれも出るかもしれない。)
- 深く座った場合は太ももがおしつぶされることによる血行不良
ノートパソコンとキーボードの位置チェック
ノートパソコンの位置を上げて、目線が下がらない状態をつくってみましょう。
目線にノートパソコンの高さを合わせると、どうしてもノートパソコンの場合、キーボードの位置が高くなってしまいます。これは肩こりの悪因ナンバー1です。残念ながらキーボードだけは在宅ワーク用に買ってください。肩凝りに苦しんでいるなら、この投資は、必ず元が取れた!と思うはずです。
足の下は、椅子が高い場合には、足の下にクッションや座布団、箱、ヨガブロック2個(100円ストアで買えます。)などを置いて両足の裏がしっかりと床につくようにします。膝は少しだけお尻の位置よりも斜め下になる位がベストです。
もし椅子に肘掛がある場合には、腕を真横でダランと垂らして前腕を90度程度、または90度+ちょっとが理想です。
仕事柄キーボードは、あまり使わないけれども、マウスはよく使う場合は、腕が90度程度に曲がる高さの低い台を自分の真横に置いてみましょう。最初はお箸を反対の手で使うような不思議な感覚があるかもしれませんが、すぐに慣れて快適感を感じるようになるでしょう。肩こりがある人は、これだけで肩こりが、かなり解消すること請け合いです。だまされたと思ってやってみてください。
最後に足を組む癖があると、骨盤がゆがみますので要注意。どうしても組みたい人は右と左を同じ長さで組みかえるようにしましょう。
近年、”Sitting is the new smoking.”「座りっぱなしは喫煙に匹敵するほど体に悪い」などと言われています。アラームを仕掛けて30分に1度は立ち上げるようにしましょう。
村松ホーバン由美子:日本ヨガメディカル協会公認講師&WEB編集責任者
E-RYT500、C-IAYT(国際ヨガセラピスト協会認定セラピスト)、介護予防指導士、米国シニアヨガ指導士、ムーブメントセラピー指導者、ORIGINAL STRENGHTH認定プロフェッショナル、日英通訳翻訳。埼玉県在住。
【担当講座】「解剖学② ヨガセラピー✖筋膜」「ヨガ✖ポリヴェーガル理論✖自律神経」「様々なポーズの軽減法」