2023年7月、日本ヨガメディカル協会初のスペシャライズドコースの認定者が誕生しました。愛媛県松山市の医師・北野先生(内科、循環器内科、抗加齢医学、産業医、学校医)です。そして、同月には東京都練馬区の長谷川先生(高橋医院院長)も認定ヨガセラピストになられました。医師としては奈良県の竹田育弘先生(竹田内科クリニック院長)を含め3人の認定ヨガセラピストが協会から生まれたことになります。(竹田先生のインタビュー記事はこちら)これまでに全国で50名以上の方々がYMSJ認定ヨガセラピスト・ベーシックコースを修了されていますが、その中には、看護師さんや理学療法士、作業療法士、薬剤師さんなど医療関係者の方も数多くいらっしゃいます。そして、皆さん異口同音に医療現場での患者さんの心身の健康と回復のためにヨガを活かす方法を探し求め、比較検討の末に協会にたどりついたとおっしゃっられています。
もちろん、以上のお三方の他にも、協会は現在75人の医療従事者の方々がメディカルサポーターとして協会を応援してくださっており、このような数多くの医療従事者の方々のご支持は、近年、健康の増進や疾病の予防・治療を目的としたヨガの利用が、ゆっくりとではありますが確実に増えていることを象徴するとともに、日本ヨガメディカル協会の認定コースの信頼性を裏付けるものでもあります。
認定コースは、ヨガの基礎知識だけでなく、ヨガセラピストとして必要な解剖学、生理学、心理学、そして医療機関とともに歩むための基本的な知識も学べるカリキュラムが組まれています。ヨガを自分も含め多くの人のための心と体の健康と回復のために役立てたいと考えている方々にとって、こうした実践的な知識と経験を得られる認定コースは、非常に価値ある選択肢となるでしょう。
日本ヨガメディカル協会は、今後も医療者から信頼されるヨガセラピスト育成を続けて行く所存です。認定コースに関心を持つ方は、さらに詳細な情報をオフィシャルサイト、または認定専用サイトでご覧ください。
北野先生の認定コメント
Q.ヨガセラピーに興味を持ったきっかけは?
海外では補完代替医療のひとつとしてヨガが高く評価されており、診療に有用だと感じておりました。日本各地の医療関係者の方々が協会のメディカルサポーターをされていることを知り、ヨガセラピーのコンセプトに賛同したからです。
Q.協会認定コースを修了しての感想
岡部代表理事をはじめ、たくさんの素晴らしい講師陣の方々に恵まれ、とても効果的かつ効率的にヨガセラピーのエッセンスを学ぶことができました。わかりやすいテキストと、振り返り動画を繰り返し視聴できたことも良かったです。認定を受けるレポート作成の過程で、なぜヨガセラピーを学ぶのか、今後の診療にどう活かせるのか、自分の考えをまとめることができたのも嬉しい恩恵でした。
Q.今後、どのようにヨガと関わっていきたいですか?
みなさんの笑顔と健幸のために、自分の専門性を最大限活かして貢献したいと願っております。ヨガセラピーはその実現のために必要ですので、様々な場面で啓発と実践に努めます。また自身への慈しみと成長のために、日々マインドフルに取り組み精進して参ります。
長谷川先生の認定コメント
Q.ヨガセラピーに興味を持ったきっかけは?
診察室の中だけでは患者さんを元気にすることはできない、と思い特にメンタルケアとしてなにかよい方法はないか、模索していた時に、このメディカルヨガに出会いました。新型コロナとの闘いの中で、コロナが沈静化したあかつきには人と人が交流する場を作りたいと思い、その活動の一環としてヨガを取り入れていこうと思いました。
Q.協会認定コースを修了しての感想
認定コースは講義の内容が充実していてたいへん勉強になりました。
Q.今後、どのようにヨガと関わっていきたいですか?
医院を訪れる患者さんたちはだれしもが明るくグループでいることが好き、ということではありません。ひとりひとりの存在のかけがえのなさを大切にし、それぞれのありのままを受け入れていきたいと思います。人との交わりが負担にならない、それでいて孤立しない、そのような場をつくっていけるとよいな、と思います。