以下は2012年7月にインディアナ大学が発表した研究結果を翻訳&要約したものです。この研究の目的は、ヨガをベースとしたリハビリテーション介入が、脳卒中後のバランス、バランスの自己効力感、転倒恐怖症(FoF)、QOLに与える影響を評価することだそうです。

Stroke in Older US Adults Continues to Decline, Study Finds | Everyday  Health

インディアナ大学で行われた「脳卒中のリハビリにヨガを加える研究(パイロットスタディ)において、バランスの改善、生活の質の向上、転倒恐怖症の軽減、日常生活の自立度の向上が示唆されました。この研究結果は、脳卒中の専門誌のオンライン版に掲載されました。(ここでいう)ヨガは、ポーズ、呼吸、瞑想などを組み合わせたものです。

この研究では、発症後6か月以上経過した慢性期の18歳から64歳までの成人47人(そのうち4分の3は男性)が参加しました。被験者は3つのグループに分けられ、一つのグループは、週2回のグループ・ヨガ・セッションに8週間参加し、もう一つのグループは週2回のグループヨガを8週間と週3回の認定ヨガセラピストが録音した音声による20分のリラクゼーションを行い、そしてもう一つのグループは脳卒中に特化したリハビリを含まないグループです。

ヨガのクラスは、「認定ヨガセラピスト」の指導のもとに行われ、症状による最適化をしたヨガのポーズ、リラクゼーション、瞑想などが行われました。クラスは週を追うことに難易度を上げて行きました。

その結果、1と2のヨガを行ったグループのバランスの改善は、3のヨガをしないグループよりも特に顕著でした。試験参加者は、より困難な環境で新しい活動に挑戦するようになり、転倒の危険性を認識しながらも、バランスを保つことに自信を持てるようになったと報告しています。

「この研究を主導したArlene Schmid博士(OTR)(リチャード・ルーデブッシュVAメディカルセンターのCenter of Excellence on Implementing Evidence-Based Practiceのリハビリテーション研究者であり、インディアナ大学・パーデュー大学インディアナポリス校の作業療法の助教授)は「私たちの研究に参加したような患者さんの場合、自然回復と急性リハビリテーション治療は通常6ヶ月か、12ヶ月で終了しますが、ヨガのエクササイズは、脳卒中後、1年以上経ってもリハビリ効果を延長しうる。」と述べています。

博士は、ヨガが単純な運動よりも高い治療効果が得られる可能性がある理由は、姿勢、呼吸、瞑想の組み合わせにより心と体のつながりが得られるためではないかとも述べています。

Resources:
https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/STROKEAHA.112.658211
Originally published26 Jul 2012
https://doi.org/10.1161/STROKEAHA.112.658211Stroke. 2012;43:2402–2407

文責:村松ホーバン由美子
   Certified-International Association of Yoga Therapist