【薬局の新たな可能性】

薬局。皆様の生活の中でどのような位置付けでしょうか。

ある論文に関する記事をご紹介させてください。https://job.mynavi.jp/conts/medical/news/0623

処方薬を受け取りに薬局を訪れた慢性疾患のある高齢者に対して、薬剤師が運動に関する簡単な情報提供を行うことが、フレイルの予防につながる可能性が報告されました。薬剤師さんによるこのようなサービスは、運動効果だけではなさそうです。著者の廣田先生によると「高齢者が毎月医療機関や地域薬局のサービスを利用することが、社会とのつながりを維持する上でいかに重要かを裏付けるものであり、地域薬局が高齢者の『通いの場』として活用できる」可能性が述べられています。

運動が身体に良いこと、社会とのつながりの維持が高齢者の孤立を防ぐために重要であることは、これまでたくさんの先行研究で報告されています。エビデンスは「つくられる」「伝えられる」だけでは十分ではなく「使ってもらう」ことで完成する、と私が所属する研究室ではよく言われます。非薬物療法のエビデンスの伝えてを担うのは、もしかして薬物療法のエキスパートとしての信頼があり、過剰な薬は減らしながら、健康向上を支援してくださる薬剤師さんなのではないかと思いました。

私たちも臨床研究におけるヨガの効果を漠然と伝えようとするのではなく、ヨガに含まれる「身体活動量の向上」「緩呼吸(ゆっくり深く、心と体を落ち着ける呼吸)」「リラクゼーション反応」などがどんなところでどんな工夫を持って伝えられているのかを調べ、医療の場において安全に活用してもらえる方法を模索していきたいものです。

イメージとしては

  • 薬剤師さんによるゆっくりとした呼吸法と無理のない簡単なヨガポーズ
  • 日常生活に取り入れよう!「マインドフルネス体験とリラックス」の薬局ミニ講習

などができないものかと考えています。協会と一緒にお取り組みいただける事業者の方は、ぜひご連絡をお待ちいたしております。