幅広い層に見られるパニック症(パニック障害)やパニック発作。これらは、実は誰もが経験する可能性を秘めています。

発症の可能性が高まる時は、ある相反する2つの感情による葛藤が表面化した時です。その相反する2つの感情とは、「死に対する恐怖」と「より良く生きたいという欲望」。ライフイベントなどを通じ、誰もが避けて通ることのできない「死」を実感した時、人は混乱し狼狽するのです。

あるがまま

ではパニック発作など、わが身に起こる諸症状に対して私たちはどう対応していけばよいのでしょうか。そのキーワードは「あるがまま」。

ヨガ、マインドフルネスと同じように、日本にも100年前から「あるがまま」を提唱する精神療法がありました。東京慈恵医科大学付属第病院院長であり、森田療法センター長も務められる中村敬先生による「パニック発作への森田療法流解決法」の記事をご紹介します。

人間関係の改善にも森田療法は有効

ヨガ、マインドフルネスと大変共通点の多い「森田療法」「モリタセラピー」。100年前、精神科医である森田正馬によって考案された神経症患者向けの精神療法です。(神経症タイプとは、神経質、繊細などの内向的要素と、完璧主義などの生の欲望の強さなど 弱気と強気の両面を有する性格。)

現在では慢性化したうつ病、心身症、がん患者向けの生きがい療法としても応用されています。「あるがまま」という概念や「感情の法則」など、森田療法で学ぶ心の在り方は病に対してだけでなく、介護をする側の心の在り方にも大きく影響を与えます。

年老いた親との同居に悩む男性からの相談に東京慈恵医科大学付属第病院院長であり、森田療法センター長も務められる中村敬先生が森田療法流解決法を説かれています。

https://diamond.jp/articles/-/194826

パニック障害–経験談

心の安らぎを取り戻す手段として、ヨガやマインドフルネス、森田療法があります。 ヨガセラピストには是非とも知っておいていただきたい療法の一つです。(森田療法はヨガやマインドフルネスのように、ポーズや瞑想として練習を繰り返すことはなく日常生活を送る中で考え方を改めていきます。)

協会では東京慈恵会医科大学附属第三病院の病院長であり森田療法センター長および森田療法学会の理事長も務められる中村 敬先生をお招きし、森田療法勉強会を開催しました。

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その際、当協会の講師石井及子さんもパニック症の経験者として発表を行いました。 以下のスライドショーは、石井さんがパニック症になったきっかけから森田療法に出会い治るまでをまとめたものです。